白磁鉄地 壺

壺の胴下半部の全面に鉄絵具を塗り、その上から透明釉をかけて焼成したものです。短く低く巻き返した口づくり、肩の張りきった形、灰白色の釉色など、いずれも朝鮮時代15-16世紀の特徴を示しています。見るからに荘重な趣のある壺です。近年、龍文の鉄絵壺が出土した京畿道加平郡下板里窯址(17世紀末-18世紀前半)では、白磁壺の全面に鉄絵具を塗るものや、胴体の一部分を塗りつぶした陶片が出土しているため、本作との関連性が窺えます。また、ソウル市内の遺跡から同種同様の壺が出土し、実際に使われていた状況が分かりました。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 1985
登録番号 01340
大分類 韓国陶磁
作品名(よみ) はくじてつじ つぼ
時代1 朝鮮時代
時代2 15-16世紀
高(cm) 31.0
口径(cm) 27.2
コレクション名 李秉昌コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(李秉昌博士寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 5,900
最大径(cm) 27.2