青磁象嵌 雲鶴文 碗

器壁がほぼ直線的に大きく広がり、口縁部がやや外反した碗で、北宋の定窯などにある形です。碗の内面には三羽の鶴と、その間に霊芝(れいし)雲文が力強く施され、幽玄な趣をたたえる灰青緑色の釉色が、白雲と白鶴を深い緑青色の中に包み込みます。雲鶴碗の中でこれほど釉色や文様の美しい碗はなく、象嵌青磁としては早い段階のもので、洗練された象嵌技法の一つの頂点とも言える作例です。康津郡沙堂里窯址で同片が出土しており、本作も沙堂里窯の製品と思われます。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 1899
登録番号 01251
大分類 韓国陶磁
作品名(よみ) せいじぞうがん うんかくもん わん
時代1 高麗時代
時代2 12世紀
高(cm) 6.0
口径(cm) 17.0
コレクション名 李秉昌コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(李秉昌博士寄贈) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 264