加彩 婦女俑

盛唐の開元年間(713-741)から天宝年間(742-756)頃になると、墓の壁画や副葬品である俑などに表された女性像は、それまでの細身のスタイルからふっくらした豊満なスタイルへと変化しました。本作はそうした盛唐の女性俑の傑作の一つといえ、少女のようなあどけなさのなかにも凛(りん)とした気品を感じさせます。左手には本来小鳥がとまっていたらしく、そのさえずりに耳を傾けるように首をややかしげたしぐさが、何ともチャーミングです。型を用いて成形されたもので、本来は華やかな彩色が施されていました。    

項目 内容
所蔵施設 大阪市立東洋陶磁美術館
作品ID 115
登録番号 00794
大分類 中国陶磁
作品名(よみ) かさい ふじょよう
時代1 唐時代
時代2 8世紀
高(cm) 49.0
幅(cm) 20.3
コレクション名 安宅コレクション
クレジット表記 大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション) 写真:〓(各画像左下の撮影者名を記入のこと)
重量(g) 3,520