ハマスゲ

 多年草。地中を横に走る丈夫な地下茎がある。地下茎の節には葉の退化したりん片があり、先端に近い節間がふくれてりん片におおわれた塊茎(いも)となる。茎は高さ15 ~30 cm、断面が3角形、下部に数枚の葉をつける。葉は幅2 ~5 mm、表面は濃緑色で光沢がある。茎の先端に数枚の葉と同形の包を出し、そのつけねから数本の枝を出す。この枝がさらに分枝し、その両側に小さい花が着く(この構造はコゴメガヤツリと同様でその説明をみよ)。花のりん片は赤茶色。小穂の軸には膜質のひれがある。
 地下茎の先にできるイモから芽が出て、新しい株となり、さらにそこから地下茎をのばして、新しいイモをつくり、つぎつぎと広がっていく。日当たりのよい砂地を好んで生える。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立自然史博物館
学名 Cyperus rotundus
RECORDID A000009435
上位分類群 カヤツリグサ科
地域 豊能;大阪市;泉北;泉南;