クサイ
多年草で多少湿った所を好む。茎は束になって立ち、茎の下部に幅約1 mmの細長く扁平な葉をつけるので、茎や葉が集まって大きい株になる。葉の下部はさやになっていて茎をつつむが、さやの口部には膜質の長さ2 ~3 mmの葉耳がある。茎の先は数本の枝を分ち、各枝はさらに分枝して、小さい花が穂になってつく。花は小さいながら6枚の花被、6本の雄しべ、1本の雌しべが規則正しく配列された端正な美しい形をしている。しかし香りや蜜を出すことなく、花被は淡緑色でめだたず、柱頭は3本に分れて糸状に長くなり、風媒に適している。
果実は花期がすんでもそのまま残存する花被片にかこまれ、花被片とほぼ同長、種子は長さ約0.5 mm。
イグサ科の植物は外観は一見してイネ科やカヤツリグサ科の
項目 | 内容 |
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所蔵施設 | 大阪市立自然史博物館 |
学名 | Juncus tenuis |
RECORDID | A000009055 |
上位分類群 | イグサ科 |
地域 | 豊能;泉北;南河内;中河内;泉南; |