ワルナスビ

北アメリカ原産の帰化植物で、学名にもカロライナ産を示す名がついている。日本で最初にみつかったのは昭和初期だが、大阪附近にひろがったのは昭和50年代のことである。
 水平に長くのびる地下茎があって、地下部だけが越冬する多年草。茎と、葉の太い脈上にはほぼ直角に出る鋭いとげがある。葉や茎の若い部分は星状毛(1か所から放射状に出る毛。観察にはルーペが必要)でおおわれている。葉は互生し、ふちは波状の大きい鋸歯がある。花をつける枝は節と節の中間からでる。
 花はナスによく似ている。5枚の花弁は基部でくっついていて星形の花冠となり、白かうす紫。雄しべは5本、花糸は短く、黄色のやくがめだつ。果実は球形で直径1 ~1.5 cm。熟すると黄色からだいだい色になる。近年植木

項目 内容
所蔵施設 大阪市立自然史博物館
学名 Solanum carolinense
RECORDID A000008582
上位分類群 ナス科
地域 豊能;大阪市;北河内;中河内;三島;