ホソアオゲイトウ

 南米原産の帰化植物。大阪市内の最も普通な雑草の一つ。1年生。よく育つと高さは大人の身長以上にもなり、たくさんの枝を出して全体がきれいなピラミッド形の姿になるが、やせた株では数10 cmとなる。茎が緑色のものと赤味を帯びたものとがある。葉は互生。ひし形に近い形で、長い柄があり、先端で中脈がわずかに突出している。
 花は小さく淡緑色で、枝先に密集して穂をつくる。雄花と雌花がまじってつく。雄花には5枚の花被と5本の雄しべ、雌花には5枚の花被と1本の雌しべがある。花被や小包は花が終っても、そのままの姿で残るので、果実ができても、花の時期とみかけはほとんど変らない。果実は横に一周する切れ目ができて、ふたがとれて種子を出す。種子は黒色で光沢があり、直径約1 mm。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立自然史博物館
学名 Amaranthus patulus
RECORDID A000007602
上位分類群 ヒユ科
地域 三島;豊能;大阪市;中河内;南河内;泉北;