ツブラジイ

照葉樹林を代表する樹木.低山地に多い.府下では大部分がコジイ(ツブラジイ).近縁のスダジイは,海岸部に自生する.両種は雑種をつくるので,ときに区別のつかない交雑個体がある.[葉]は、やや小型。長楕円形で、全縁あるいは上半部に鈍い鋸歯がある[花]は5月から6月に、新葉が展開してから咲く。雌雄同株。雄花は新枝の下部の鱗片の腋や、下部の葉腋から出る、直立する尾状花序をなす。雌花は上部の枝の葉腋から出る直立する尾状花序をなす。[果実]は、翌年の秋に熟す。殻斗は1個の堅果全体を包んでおり、熟すと不規則に割れて果実を出す。殻斗には短い刺状の突起が波打つ輪生状に配列する。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立自然史博物館
学名 Castanopsis cuspidata
RECORDID A000007410
上位分類群 ブナ科
地域 三島;南河内;泉南;