ナンキンハゼ

 中国原産の落葉樹。葉は全縁で、落葉樹らしくない深緑色をしており、そのためか秋の紅葉は美しいが、少し毒々しい感もある。葉が落ちて、枝先に白い「実」が残っている様子は、たいへんよい特徴。
 [樹皮]は不規則に縦にさける。[枝]は淡緑色で長くのび、多数の葉をつける。若枝や葉を傷つけると白い汁が出る。[葉]は互生。長い葉柄があり、基部に小さな托葉がある。菱状広卵形で全縁、先は尾状にのびることが多い。葉身基部に小さな蜜腺がある。[花]は6月頃、枝先に長い尾状の花序をつくる。基部に数個の雌花があり、先は雄花が集まる。[果実]は3つのくびれのある球形で径1.5cm。熟すと黒くなり割れて、果被が脱落し、種子は中軸に付いて残る。外種皮は白いロウ質でヒヨドリなどが食べる。

項目 内容
所蔵施設 大阪市立自然史博物館
学名 Sapium sebiferum
RECORDID A000010112
上位分類群 トウダイグサ科